発達障害じゃなくてもコミュニケーションに悩んでいる人って結構いると思います。
特にASDとなると『コミュニケーション障害』と医学的にしっかり認められています。そのくらいはっきり会話という行為が苦手ジャンルです。
なので、コミュニケーション講座などユーキャンなどで見かけるとよく受けてみたいと思い悩んでいた時期もありました。
僕がどれだけ壮絶な人生だったか詳しくはこちらを
これを見たらそんな”モテる”とか”人間関係”とかに意識を割いている余裕なんてないような印象を受けると思います。
そんなコミュニケーション障害の特性のあるASDだったとしても人と喋れるようになって、彼女もできたりしています。そして、それには資格を取ったり通信講座に申し込んだりは一切していません。
今まで「いろんな講座を受けてもイマイチはまらなかった。」「どう会話力をつけていったら良いか分からない」という人は是非この記事を読んでいただけたら参考になるんじゃないかなと思います。
この記事が僕のように会話や異性関係が上手くいかなくて悩んでいる人の力になれるなら幸いです。
世の中にあるコミュニケーションに関する資格
これらは2024年4月の時点でユーキャンにあるコミュニケーションに関する資格です。
さすがにこれが全部コミュニケーションに必要なわけではないような気はしますが、ユーキャンだけでこれだけ出てくると他の講座や世の中にあふれている広告、誘い文句なんかはコミュニケーションにコンプレックスを持っている人にしてみたら悩まない方が難しい。
試しに関係がありそうな3つの講座を比較してみます。
講座名 | 受講料1 |
---|---|
話し方講座 | 35,000円 |
心理学入門(生活心理学)講座 | 35,000円 |
コミュニケーション・スキルアップ講座 | 35,000円 |
僕が見たときよりどれも安くなっている気がするし、金額もわかりやすいのはさすがユーキャンというところ
ただ、結局どれを受講したらいいか、コミュニケーションに悩みを持っている人はやっぱり迷ってしまう。実際自分もそうだったし…
ユーキャンの場合、実際に会って対話するわけでもないし、そうなると実践でどれだけ使えるものなのかはやっぱり疑問が残るかなと
僕はユーキャンの他の講座を受講したことはあるのでユーキャンがどれだけしっかりサポートしているか知っているし、僕の受けた講座に関してはお値段以上だと感じています。試験対策もちゃんとしてるし、知識だけじゃなくて感覚的にもちゃんと身につけさせようという気持ちが講師から伝わってきて、単純にビジネスとしてだけ考えているわけじゃない会社なんだという印象を受け、好感も持てました。
でも、会話に関しては”これが正解!!”というようなものがないジャンルになります。自分のように発達障害に対しての配慮をどこまで想定しているのかも分からず、受講してから後悔しても遅いという状況になる不安もあった。でもここは実際に受講した人の意見を聞きたいところでもあったりはします。
資格を受講しなかった理由
冒頭でも言ったように僕もコミュニケーションに関する資格を受講しようと悩んだことがありました。でも、どうして受講しなかったかっていうのは以下の理由があったからです。
- 個人差がある
- 特に将来的な泊がつくわけではない
- コスパが見合っているか不安
どれもみなさん一度は講座を受講するときに考えたことがある要素だったりするんじゃないでしょうか?
詳しく順番に見ていきましょう。
①個人差がある
講座で言うコミュニケーションはほとんどが口で喋るやりとりだと思います。目に見えるものではなく、もちろん誰がどのくらいのスキルを持っているかなど数値化できません。
当時、ASDの要素が色濃く出ていた僕にとって
いま受講してもちゃんと身につくか自信がないな…
という考えでした。
ASDの特性は人から見たら気難しいと受け取られる要素がたくさんあります。受講してもその内容に納得しなかったり、コレじゃない感を感じて頭に入ってこなかったりするんじゃないかと、とても自信がなかった…
今なら
3万~5万円で人生が変わるなら安いもん
という思考で即受講していたと思います笑
②特に将来的な箔がつくわけではない
コミュニケーションの資格って特に履歴書に書くような類のものではありませんよね?自分に合っていたとして、ただ『あなたはコミュニケーションが得意になりましたよ』と言われるような感じ。いわゆる、社会的な効力はゼロに等しい。
こんなことを言うと
「そんなことを言っているといつまでたっても大人になれないよ!」
という声が聞こえてきそうです。
自分自身コミュニケーションの必要性や大切さは今なら分かります。
ですが、当時ASDの僕はそのような実用性重視の価値観でした。お金をかけることなんだから考え方としては間違っていないと思います。
ですが、自分に必要なこと、自分に足りないものに対しての思い切りが足りなかったようにも思います。
③コスパが見合っているか不安
今見るとだいぶ価格が下がっていますが、当時、僕が見たコミュニケーションに関する資格はどれも5万円くらいして
果たして値段に見合うものなのかな…
って印象があったからです。
講座を受講しようか悩んでいた時期はもう充分ネットが普及していた時代です。YouTubeでは専門家もたくさん動画を出していて、かなり濃い知識が実質タダで手に入っていました。
①の自信や②の実用性とも合わせて自分の中でかなりコスパ的に疑問になってしまっていました。
自分に自信を持つことが一番の会話術
今までの自分はこんな感じの思考なので会話のスキルアップの機会をスルーしまくってきました。会話に関しては一向に上達しない。
そんな僕の人生に転機が訪れることになります。キーワードは『食事』と『トレーニング』
この2つをしたことでのどのような変化があったかも上の記事に書いてありますが、とにかく自分に嬉しい変化しかなかった。
会話に関しても嬉しい変化はありました。『食事』では余裕が、『トレーニング』では自信がついて、その頃には会話に対して苦手意識や怖さがなくなっていた。話しているときに自然と自分からも話題がでるようになっていて、気づいたら会話が楽しいものに変わっていました。
2つに共通していること
この食事とトレーニングには共通していることがあります。それは…
『人間の健康に深く関係している』と言うことです。
みなさん健康に関しては軽視しがちじゃないですか?占いとかでも『健康』よりも『金運』や『恋愛運』重視の人が多いように思います。
でも、ここで言う健康は”病気にならない”というレベルのものではなくて”慢性的な疾患も限りなく無い”という状態です。
大体の人が、気づかないうちに体が蝕まれています。体が蝕まれると余裕がなくなって、人といる時もちゃんと話せないでいる。
特に食事を変えてからは健康に関しての認識がだいぶ変わりました。そしてそれが僕以外の人に対しても影響は大きいだろうというのも実感として感じています。実は余裕があるかないかの違いだけで会話が苦手な人っていないのかもしれません。
そのくらい食事の力を実感しました。
なので、みなさんにもこれらを意識することをオススメします。
特に食事に関しては糖質を抑えた食生活を続けることは簡単ではありません。
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けれど、健康への意識を変えると、あるとき気づいたら会話が「話さなきゃ」から「自分から話したい」にきっと変わっているはず。
+α自助会などもオススメ
他にも”自助会に参加する”ということもやっていました。
『食事』や『トレーニング』は一人で自信をつけていく手段。『自助会に参加する』ことは複数人で自信をつけていく手段になります。
繊細なHSPは一人の時間が必要です。だけど孤独が平気なわけではないのでこのような手段も知っておくと良いでしょう。
自助会は都心に多く、地方に住んでいる人は少し大変。僕も東京や埼玉までわざわざ足を運んでいました。
それでも行く価値はあると思います。それこそ地方だと自分の周りに同じ人がいないことが多く、共感してくれるだけでもとても勇気をもらいます。僕も参加して
自分がおかしいんじゃないんだ…弱さを出してもいいんだ!
みたいに思えたのでとても助かりました。
自助会に参加すると
- この苦しさは自分だけじゃないと思える
- 自分の頭の中でだけ分かっていたものを整理、確認できる
- 誰にも言えなかったものを吐き出せて発散できる
- 自分と同じ『仲間』を見つけられる
等の効果があります。
思い悩んでいたものが整理できると、そこから次の行動へ踏み出せるきっかけになるのでオススメです。
どこでやってる?
どこで仲間を見つけたり、自助会の募集をしているのかきっかけの部分で困っている人はいると思います。なのでここで僕が経験したきっかけになる媒体を紹介します。
自助会や仲間を見つけるツールにはこんなものがあります。
媒体名 | 特徴 | どんな人向け? |
---|---|---|
XなどのSNS | 『発達障害』や『HSP』などで検索するとたくさんの仲間を見つけられる。 | 通話や実際に会うのに抵抗がある |
Discord、ZOOM | 地方で自助会に参加できない人用にここで自助会が開かれることも。Xなどで募集してることが多い。 | 地方で予定が合わないが、自助会に参加したい |
こくちーずプロ | いろんな会の募集を募ったり、参加を受け付けていたりするサイト。 | 実際に会って話したい。 通話で複数人と話すのが苦手(HSP向け) |
ネットが普及した今の時代はたくさんツールがあります。ご自身に合った環境のツールを選んでみてください。
そうやって少しずつ仲間を増やしていって安心したり、自己肯定感を回復させていきましょう。
まとめ
食事を変えても年単位でトレーニングを続けても発達障害やHSPの特性が完全に消えることはありません。
それでも自信がつき、「それでいいんだ」と欠点だった部分を少しずつ受け入れられるようになります。
一人なのをネガティブな要素だと感じないでください。ひとりが好きだったり、人と関わるのが苦手で一人の時間が多いのは武器です。
それは、この記事にあるような『食事』や『トレーニング』はむしろ一人の時間が多い人の方が好都合だから。
それらを続けていると、あるとき自信がついてる自分に気づきます。自信がつけけば魅力がでる。魅力がでれば僕のように自分を認めてくれる人がきっと現れる。なんなら興味を持ってくれて向こうの方から声をかけてくれたりする。
そんな経験をしたからこそ自信を持って「一人は武器」と言えます。
モテ講座とかを否定するつもりはありません。しかし、体系的なことを学習するといざ会話するときも意識することが多く大変です。
自信をつけた状態の会話はナチュラルで喋りたいことを喋っている感じがしてとても楽しい。
皆さんにもこの感覚をぜひ感じてほしい。
一人でも多くの悩みを解決した向こうにそんなプレゼントを受け取って貰えたらこれほどう嬉しいことはありません。
- 2024年4月時点のもの ↩︎